多文化共生について考えるブログ

多文化共生にまつわることが書いてあるブログです。

危うくモンスタータブマネになるとこだったわ

きのう、台風が過ぎ去って間もない時に、

ベトナム人実習生とこんなやりとりをしていた。

 

「○○さん(←私)、台風は大丈夫ですか」

「ありがとう、大丈夫。××さんは?」

「大丈夫ですけど、ちょっと怖かったです」

「そうかー。家にいたの?」

「はい、そうです。今日皆社員は休みました。

ベトナム人だけ出勤でした」

 

…はい、ここ。

ベトナム人だけ出勤でした

 

私はここに反応し、

「えっ」

「いつ家に帰ってきたの?」

と尋ねた。

 

なぜここに反応してこんな問いを投げたかといえば、

 

危険な台風の最中、

ベトナム人にだけ出勤を命じるヒドイ会社

 

が当然のように思い浮かんだから。

この分野に関わる人の脊髄反射的な反応…かなあ。

(自分のことだけど…笑)

この問いに対して××さんは、

「私の寮は会社の中です」

と答えた。

 

もう一歩踏み込んでこう尋ねてみた。

「社員は違う所に住んでるんですね?」

ベトナム人だけ出勤ですと聞いて、

イヤだ、何で?と思いましたか?」

 

すると、

「寮は会社の中なので、仕事ができるかもしれません」

とな。

 

そう。××さんは仕事が「したい」のだ。

 

つまり、

××さんにとってのヒドイ会社は

仕事ができるのにさせてくれない会社

ということなんだろうな。

 

対して、私にとってのヒドイ会社は、

台風で日本人社員は休みの中、

ベトナム人にだけ仕事をさせる会社

 

でも、仕事がしたい××さんにとっては

仕事しないとお金がもらえないので、

仕事をさせてくれない会社=ヒドイ会社

 

になるわけ。たぶん。

 

私はこういう分野に関わっていて、敏感になっているんだな、

と感じた。

 

こういう脊髄反射的な反応がパッと広まって、

当の本人すら予想だにしていなかったほど

大騒動になってしまった・・・てこと、

あるんじゃないだろか?

 

こういう分野に関わっていて、

ちょっと知識があるばっかりに

「え!ヒドイ!それ労基に言いなよ!!」

みたいな。

これじゃ単なるチクリ魔、

モンスターペアレンツ(モンペ)と一緒だ…汗汗

 

よし。

私は多文化共生マネージャーなので、

私的にはこの現象を

「モンスタータブマネ」現象

と名付けて自分をいさめていこう…。

自分の近視眼的な、限定された思考によって

一部だけに過剰に反応しないように。

 

しかし、よかった~

「え?それおかしくない?」とか言って

××さんを返事に困るようなことをしなくてさあ…

問題を創り出しているのはいつだって自分だもんな。

肝に銘じよう。