0.3%が99.7%を切り捨てているかもしれない。
まず、モヤっとするニュースから。
自分の感覚と違うな、と感じ、モヤっとしたんだけど、
この調査は、8月1日から14日にかけて実施。資本金10億円以上の中堅・大企業483社に調査票を送付。回答社数は250社程度。
とあるのを見て、感覚の違いの内容が明らかになり、さらにモヤモヤ…。
資本金10億円て。
たった0.3%の意向を、
さも全国的な傾向かのように見せるタイトルに怒りが湧いた。
10億という資本額に至らない「中小企業」が全企業の中の99.7%を占め、
さらに「小規模事業者」が中小企業のうち約85%を占めるのが現状。
(H30年4月中小企業庁:最近の中小企業・小規模事業者政策について)
ロイターが調査によって得た結果も、もちろん事実なんだろうけどさ。
でも、そこからもう一歩、進んで欲しかった。
なぜなら、0.3%と99.7%の間の感覚の違いには、大きな大きな隔たりがあると思うから。
定住にはコストがかかるから、消極的。
それは、そうだろうなと思う。
でも、本当に人手が足りなくてあえいでいる企業は、
そのコストをかけてでも存続したいのだし、
その存続のために仕事しなきゃならないわけで。
そんでもって、その仕事の大部分は、
元をたどれば0.3%から降りて来てるんですよ?
…んで、モヤモヤしてた時に、このブログ。
「非国民通信」と題されるこのブログは、
偏ってるけど偏ってないというか。
個人的に思うのは、「俯瞰しつつ偏ってる、ある面公平公正」なブログ。
だから、結構好きで新記事を楽しみにしている。
で、このタイミングで読んだこれ。もう、
多言語訳して読んでもらいたい!
と思った。癒される…。
と同時に、自分の怒りの正体も明らかになってきた。
誰にでもできることだからと言って、
それに従事している人々を切り捨ててはいけません。
まして、ほんの少数しか意思決定権を持たない日本にあって、
それに追従するかのような0.3%の意向調査の結果が、
あたかも日本全体の傾向であるかのように報じるなんて・・・!
いったい、このロイターの記事の意図は何なんだ?
0.3%はこう考えてるんだな~という気づきにはなるな、
と今は思うけどさ~。
ニュースが文字通り「流れる」この頃、
ファーストインパクトはほぼ事実、って考える人も多いよね。
「そうかー長期的コストかー。
じゃ、コストかけて定住してもらいたいと思ってたけど、
やっぱりやめとこかな。だって上がしないって言うから。」
みたいなさー。
0.3%の人は意思決定権は持ってるけど、
99.7%の人々がいなかったら生活そのものが脅かされる、
ってこと、理解してほしいわ。
コストがかかる?同じコスト、自分たちにもかかってるんですが。
労働力だけ今ほしい、後は出ていって…って勝手だなあと思う。
というか、権力なんてさ、
支持者がいなくなったら、
権力ではなくなるんですよ?
自分の名前で仕事せえや、囲われていないでさ。
あー腹立つ。