技能実習生の悪いニュースは、もうお腹いっぱいです。
骨太の方針以来、
多文化共生にまつわる世論が盛り上がってきているように見えますね。
また、猛暑の影響か「過酷な環境で働かされる外国人」的な、
それに「耐えなければならない」技能実習生的な。
そんなニュースも増えている気が。
↓↓↓ こーゆーのを入れて、話題の流れを見ていると
具体的には「多文化共生」とか「技能実習生」をキーワード登録しておいて、
新着があったらお知らせがあるように設定してるんだけど。
最近そのお知らせ頻度が多くなったような気がするんですよね・・・。
で、その大半が
- 「失踪が増えた」に対する 国は何してんだ!論
- 「こんなヒドいなんて…ブラック企業の方がまだましかも」論
- 「そもそも多文化共生なんて無理」論(ヨーロッパでも無理だったじゃん論)
で大抵盛り上がって、というか燃え上がってる。
一番マトモだな~と思ったのはNHKの「時論公論」(7月30日)。
何がマトモだと思ったかというと、
(国営放送だっていうのはあるだろうけど)中立的な視点だったことかしら。
んー問題提起の仕方がまだマトモというか。
言ってることがマトモかどうか、と訊かれると、
「支援すべきもの=外国人」ていう考え方からして
なんか変だな~って思ったりした。
ナゼにそんなに上からなの?
まあ、このことに限った話じゃないけど。
※追記
この記事アップした後すぐに知った これ ↓↓
同じ局。上から目線は変わらないけど、
対象国が変わると途端に犯罪者扱いかと思うような論調に。
印象操作か?
クロ現といえば、これもなー。
「かわいそうでしょ~?」っていう匂いがそこはかとなく。
問題提起のように見えて印象操作なの?
――――――(追記ここまで)―――――――
これのいっこ前の記事(下)で、
「技能実習生は可哀想というステレオタイプ」について少し書いた。
私自身が「実習生は可哀想だから~」っていうステレオタイプに陥ってしまい、
よくわからない迷惑な行為を私がベトナム人に仕掛けた記事ですね。
で、悪いニュースをメディアがこぞって取り上げるじゃないですか。
すると、それ見た人は
「何これ!許せない!」とかよりも前に
はあ、そういうもんなんだな。可哀想に。
・・・になると思うんですよね。
(自分もそうだったしな・・・苦笑)
で、
「自分の周りではそういう話聞かないし…」などと言って
関係無い、と思ってしまう。
実際には意外と身近なそこかしこで起こってるんだけど、
そういう問題を起こす企業側による努力により「無いことになってる」だけ。たぶん。
だから、知らないから、関係無い。
人によると「外国人は町に住んでない」と思っていたりする。
そこへ、マスコミ各社や、ジャーナリストの一部さんが
問題をドンドン挙げて、挙げるだけ挙げていくと
「実習生=可哀想」とか
「実習生=すぐ逃げる」とかいうステレオタイプ
が刷り込まれやすいんじゃないかと。
可哀想なものや、面倒そうなことにわざわざ関わりたいと思う人なんて、
そんなにいない。
だから、ステレオタイプだけ持ってしまって、問題の本質からは遠ざかってしまう。
んで、いつまでも「あっち側の人」として実習生を見続ける。
煽り記事のようなニュースを出しているマスコミは、
一体何がしたいんだろう?そう思う。
「国の施策が悪い」これだけを言う為に、
実習生そのものの存在意義を落とすような記事を挙げ続ける、そんな必要あるんでしょうかね?
そんで、こういうのを見た悪徳監理団体、企業が、
「おっ、ベトナムはもうアレだな、次はどこにしようかな?」
っつって、他の国に食指を伸ばしていくだけなんじゃないですかね?
技能実習生たちだって、いつまでも黙っていないと思うんですけどね。
彼らだって可哀想になりたくて日本に来たわけじゃなかろうし。
そろそろベトナムがブチ切れて来るかも…
いくら世界に先駆けてベトナムへの支援を開始したからっつてもさ、
限度があるでしょう。
それに、日本はもう、実質支援を受けているんじゃないかと思うんですが。
国際貢献の名のもとに。
あー話それそう。だから元へ強引に返ります。
それよりは、美談ていうんですかね。これこれ、こういうの。
こういうのがもっと知れ渡ったらいいのにな、と思う。
今のままだと
「実習生=可哀想」に加えて
「実習生=失踪する人もいるけど大半は我慢強い」的な
よくわからない解釈をする人まで出てきそうな…
技能実習生が、日本に働きに来たことを誇りに思えるような、
そんなニュースがもっと知りたい。
そういうニュースは探せばたくさんあると思う。
彼らは可哀想なんかじゃない。これからきっと、幸せになる。
そして、幸せになって、日本に仕返しに来るかもね。
私は、一緒に幸せになれるように、そっと見守っていこうかな。
(Zalo的な奴はお断りだけどね・・・)